努力は報われる?
「努力をすれば、必ず報われる」
誰もが一度は耳にしたことがある科白ではないだろうか。
それは当然のことのように我が身に投げかけられ、
まるで真理のように力強く説かれ、
そうして、魔法や呪文のように、耳と記憶とにへばりついている。
だが現実はどうだろう。
確かに、世の中には数多くの成功があり、勝利者がいるだろう。しかし、その裏にはおそらくそれ以上の失敗と敗北者が存在するはずだ。
後者への過程には、果たして努力がなかったのだろうか。
似た科白がある。
「夢は必ず叶う」
よく聞く気がするが、もしそれが本当なら誰もが東大に入れるし、誰もがオリンピックで金メダルをとっている。
例えば世界トップのスポーツ選手がこれを言ったなら、
「でも、あなたが今立っているのは、無数の夢の残骸の山の頂ではないか」
と僕は返すだろう。
勝利者とは、数えきれない夢を潰した果てに、ただ一人残る者だからだ。
「努力は……」に戻ろう。
こういう考えかたもできる。
目指したものを手に入れられなくても、別の形で何か残るものだ――。
僕は小学一年から大学卒業までスポーツをやっていたが、そのおかげで体力に自信がある。風邪は滅多にひかないし、夏バテになったこともない。つまり、長年にわたり一生懸命スポーツをしていたことで、丈夫な身体を手に入れることができたわけだ。
肉体的なことに限らず、我慢強さとか集中力とか、精神面・性格面に寄与した部分もあったかもしれない。
さて、この疑問に対して、僕はまだ考察中というか、現段階でははっきりした答えを出すことができない。
そこで、努力に関する名言と思われるものを紹介しよう。
漫画『はじめの一歩』にて、
「努力した者が全て報われるとは限らん。しかし、成功した者は皆すべからく努力しておる」
と鴨川会長が言っていたのは、名場面として有名かもしれない。
高校時代の僕はこの言葉に刺激を受け、部活に汲々としたものだ。
もう一つ。これは落語家・故立川談志の定義だが、
「努力とは馬鹿に与えた夢である」
だそうだ。
僕は、これは名言中の名言だと思っている。
この言葉に関しては……考察すると長くなるので、別の機会があれば……。
「人生を動かす」
ブログはじめまして。
とりあえず、最近思いついた言葉「人生を動かす」をタイトルにしてみた。
人生の岐路というのが、誰しもあろう。
ちょっとした言動で本人でさえ気づかないうちに人生が変わってしまうようなこともあるが、進学や入社といった自他ともに明々白々なものもある。
筆者は最近まさに、退社・転居(引っ越し)・入社という出来事があったのだが、こういった場面では非常に面倒臭い気分にさせられたりするものだ。
転居においては、
荷物の転居先への運搬はもちろん、退去する部屋の掃除、電気・ガス・水道・ネット回線の解約、退去に伴う大家の立ち会い……。
入社の際には、
本人と保証人の印鑑証明・通勤する車両の任意保険証コピー・契約書・年金手帳といった各種書類の準備……。
あっちに行きこっちに行き、電話をかけ、人と会い、手続きをし、と煩わしいことこの上ない。
(さらには近いうちに会社を立ち上げる予定があるのだが、それはまた後の話として)
書類作成にしても、新たな人間関係の構築にしても、誰でもそれなりにストレスを感じるところではないだろうか。
やらねばならなければ結局やるのだが、ここで僕はこう考えるようにした。
「人生を動かすのだ」
人生の岐路に立った時、あるいは新たな人生を歩みはじめた時、そこには煩雑なこと、厄介なこと、思うようにいかないことが多々あるかもしれない。
しかし、「今、自分は人生を動かしているのだ」と意識することで、一つ一つの行動を意欲的にこなせるようになる。
と発見したことを、はじめてのブログ記事として記す。